日記
2019年02月06日(水) 座禅会普通に書き下ろしを書いています。先日は座禅会に参加してきました。 仏教の習い事を題材にした短編を、という某雑誌の注文で、それなら、座禅だろうと――。 北鎌倉の駅を降りてすぐの円覚寺の居士林と言う小さな修行場で。 「夜の座禅会」というタイトルに、ついつい惹かれてしまいました。「夜の座禅会」ってだけで、そそられる。 夜の7時から9時まで。最初に指導僧の説明を聞き、その後、15分ずつ3回の座禅を組む。 私は片足だけ組む、半跏趺座しかできないのですが、それでも呼吸に集中して座っていると、自分の身体が自分のものではないような、一種のトランス状態にはなったな。心地よかったというか、もしかして、快感? 20人くらい参加していたんですが、静まり返ってしわぶきひとつしない沈黙って、俗世ではないですから。 「心の断捨離」ですね。何か余分なものをそぎ落とした感じで、すっきりする。 でもその帰りに、辻堂の駅前で横濱家系ラーメン食べて、美味しいけど、約1000円て高すぎるだろう。ラーメンはせいぜい700円までだよなって、立腹している自分がいたりするのです。 で、座禅に関する題材は見つかったかって? はい、見つけましたよ。たとえ、無私の心境になっても、淫心だけは残っているのです。 でも、ここでは明かさない。小説、読んでください。 タイトルはたぶん「夜の座禅会」――。 2019年02月17日(日) 『未亡人嫁のしずく』発売18日に『未亡人嫁のしずく』(竹書房文庫)が発売です。息子の嫁でありながら未亡人という、わくわくする物語です。 すごくエロいと思います。ぜひぜひ、一粒で二度美味しいを味わっていただきたいです。 短編「夜の座禅会」を書き終えて、送ったところ。 2019年02月20日(水) 行ってきました 。東北ツアーから無事に帰ってきました。松島遊覧、鳴子温泉、最上川の舟下り、銀山温泉という贅沢だが駆け足のルートでした。 舟下りの老ガイド、甚五郎さんの渋い歌声がいちばん記憶に残りました。方言過ぎて時々意味不明だけど、面白いし、民謡上手い。周りのおばちゃんたち、めちゃ喜んでました。 甚五郎さん、めちゃくちゃモテるだろうな。 舳先が逆巻く波を切って、しぶきがあがると、そこに「虹」がかかる。芭蕉ばりに俳句でも一句と思うものの。いかんせん俺は散文的過ぎて、句心がない。 で、宮城から山形へと横断するこのへんの道を「奥の細道 湯煙りライン」と呼ぶらしい。二時間サスペンスのタイトルだな。 銀山温泉はやはり別世界でした。ほんと小さな町並みだけど、ジブリの世界っていうか。宿、取れないみたいだけど、泊まってみたい。夜はまた一段とおとぎの国なんでしょう。どうにか痕跡を残そうと、あつーい足湯につかってきました。で、そのとき、靴を片方、足湯に落としてしまい……。 いや、この話はやめましょう。悲惨すぎる。 で、帰宅すると、りゅうはいつものようにクソまみれでしたが、その足で散歩連れていったら、どうにか歩けて、ダメージはなかったようで。 で、ゲラ二本あげて、また書き下ろしにかかっています。 2019年02月28日(木) 『鎌倉女体巡り』発売『鎌倉女体巡り』(三交社 艶情文庫)が今日、発売されました。官能文庫の新レーベルで、先月からリリースされています。月に二本の刊行予定ということです。 この厳しい状況で、官能の新レーベルを立ち上げられたその意気たるや素晴らしいです。いつまで続けられるのだろうかという危惧とともに、長く続けて欲しいと切に願っています。 内容は、鎌倉のボランティアガイドをする退職者が、江の島の弁財天の助け(?)もあって、ツアー客の団地妻、若妻、若手ミュージシャン、葉山マダムなどの欲求を満たしていくガイド物語です。 表紙の、長谷寺から見おろした三浦海岸(私には絵を見ただけでどこの景色かわかるのです)と、女性のぷりっとしたお尻の構図がたまりません。 官能レーベルを確立するためにも、売れてほしいです。
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