日記
2012年03月04日(日) タイトル弥生になり、季節は春に際限なく近づき、春到来とともにスギ花粉なども飛散し、花粉症の人はほんとうに可哀想。この調子で増え続けたら、花粉症の人が5割を超えそう。どうなっちゃうんだろう? 今月から「特選小説」で始まる連載のタイトルがようやく決まった。 タイトルはほんとうに難しい。どんなに素晴らしい内容でもタイトルがピンとこなければ、売り上げがあがらないというケースもある。「人妻」というキーワードが入れば売り上げがあがると言われてきたけど、今はどうなんだろう。 ちなみに今月上旬に双葉社から出る書き下ろしのタイトルは、編集さんにつけてもらったんだけど―『歳の差なんて』。『年の差なんて』のほうが良いのではという声もあったけれど、音の響きとしてはいいし、シンプルでなおかつ内容を端的に表していて、いいタイトルだと思うんだけど、どうでしょうか。 2012年03月11日(日) まだこれからそろそろ春だと思っていたのに、今、窓の外はうっすらと雪化粧……どうなってるんだ。そういえば、桜の花に雪が積もっていたときがあった。 数日前の誕生日も青色申告のデータ整理をして過ごす。これで限りなく大台に近づいた。来年の誕生日はどんな気持ちで迎えるのだろうか? 2012年03月13日(火) 『歳の差なんて』発売『歳の差なんて』(双葉文庫)が発売されます。書店に並ぶのは15日くらい。歳の差婚、流行ってますね。 加藤茶なんて、46歳年下ですから。69歳と23歳とか。 この時代を現す現象はやはり書かなくてはいけない……そう思って、歳の差恋愛、歳の差婚に焦点を絞りました。 といっても、作品では25歳差で、カトちゃんには負けてますが。 中年過ぎの男が恋愛とか再婚ということになると、必然的に(どういうことだ?)歳の差恋愛になってしまい、これは不思議なことでもなんでもないんですね。現在の官能小説の主な読者は50代から60代、いや70代までと言われているから、ほとんどが歳の差恋愛になるのではないでしょうか。よほどの熟女好きでないかぎり。 『歳の差なんて』は中年男の夢を書いたつもり。でも、一筋縄ではいかないところに醍醐味があり、頂点から落ちていくジェットコースター感覚を愉しんでいただければ。 最近は「起承転結」の「転」こそが小説の醍醐味であると思うことが多い。今回のは「転」が早めに来て、「結」に至るまでがたぶんいらいらすると思うけど、それもまた手法なので。 全然関係ないですが、本棚の整理であまった本、「ツタヤ」で数千円になりました。 2012年03月21日(水) アンソロ『淫惑 』&「特選小説」連載開始本日、「特選小説5月号」が発売され、霧原の新連載『輪廻の春』も始まりました。或る男の半生記を描くもので、第一回は「青い性」。 今回は昭和40年代の東京深川を舞台にしています。いきなり、冒頭に「結」らしきものが来て、回想で「序」に戻る形式を採っているので、初回はぜひ読んでいただきたいですね。 これまで、「特選小説」を手にしたことのない方もぜひ。失望はさせませんよ。 明日にはアンソロ『淫惑』(竹書房ラブロマンス文庫)が発売されます。 最近は50枚くらいが書きやすい。40枚だとできない展開、もうひと転がしができる。じつは、40枚と50枚は違うんですね。このプラス10枚があるから仕掛けができる。 仕事はひたすら、二見の書き下ろし。テーマは「痴漢」ですから、ひさしぶりに卑劣に燃えてます。
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