日記
2016年07月10日(日) 犬も転ぶ最近は、涼しいうちにと、朝、夕二回、りゅうの散歩をしているが、この前、まさかのことが起こった。りゅうが足を踏み外して、転倒したのだ。しかも、真横に。 「ゴツッ」と骨がコンクリートに当たる鈍い音がしたから、まともに頭蓋骨を打ち付けたのだろう。私が見ると、瞬間的に起き上がり、「僕は何もしていませんよ」と、しかとして、気取った様子で歩いていた。 笑った。 たぶん、自分でも派手に転んだ自分を認めたくなかったのだろう。 その、しかとした様子に、犬のプライドというのを感じた。 14日に新作が出ます。 2016年07月13日(水) 『祭り囃子』 発売!新作『祭り囃子(まつりばやし)』が明日、14日に発売されます。 amazonで見ていただければお分かりの通り、素晴らしい装丁です。青森のねぶたを背景にした浴衣姿のヒロイン――金本画伯の描いた女性のなかでも、五本の指に入るのではないでしょうか。 双葉でいえば『セピア色の秘帳』『鎌倉三姉妹』につらなる、叙情ロマンのしめくくり的作品だと思います。 2016年07月23日(土) ようやく一息つけるむしますね。辻堂も珍しく、蒸し暑くて、りゅうも参っている様子。この暑さで、あんな毛皮まとっているんだから、無理もない。最近は、仕事部屋に面した、ウオーキングクロゼットに涼を求めてくる。服が犬臭くならないか、心配だ。 長編の書き下しを終え、短編も最後の力を振り絞って書き、長編の著者校生を一気にやって、ひと息ついているところ。 島の若き娼婦を演じた麻生久美子は、鮮烈だった。檀れいもすごかった。労働組合にも入っている凛としたCA。どうせ書くなら、こういうしっかりと自分を持ったスッチーでしょう。惚れ惚れした。 『祭り囃子』(双葉)、まだしばらく店頭に平積みされていると思うので、ぜひぜひ手に取ってくださいませ。
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