日記
2011年10月08日(土) 石持ちあの人が尿管結石で入院した。私も同じ病気で入院したことがあるので、なんだか親近感が。時期が時期なだけに仮病呼ばわりされているが、たぶん事実だと思う。結石はほとんどが体質的なもので、神経質で繊細な人にできることが多いから、あの人も見かけによらず細い神経をお持ちなのだろう。 4ミリといったらそうとうデカイ。オシッコは順調には出ないと思うし、尿管に引っかかったときは激痛でのたうちまわっただろうと思う。これは体験した者しかわからない。 ちなみに、霧原は今も腎臓などに5つほど石を抱えて育んでいる。阿古屋貝が真珠を育てるみたいに。それが尿管から膀胱へとおりてくるときはなんとなくわかる。今、おりてきてると思う。 仕事は1クール終えて、次のクールに。 2011年10月14日(金) 復帰喉からの風邪を引き、熱が出て、きっちり3日寝込んでいた。唾を呑むのも痛いほどで、熱もある。こうなると、仕事はできない。神様が休めとおっしゃってたんだろう。 禁煙の成果が出て、ようやく喉の炎症がなくなり、風邪が抜けて、今日から復帰。 3日書かないと、書くものに自信が持てなくなる。 2011年10月23日(日) どこに落ちた?オルフェーヴルが菊花賞に快勝して三冠馬になった。ひさしぶりに強い馬を見た。来年は世界に羽ばたいてほしい。 今日は外出を控えていた。家にいてもあたるときはあたるから意味ないけど。 ドイツの衛星「ROSAT」は「地球の誰かに当たる確率は2000分の1、特定の個人に当たる確率は26兆分の1」だというけれど、これって考えたら相当の確率。 原発めがけて欠片が降ってきたら、どうするんだと想像するのは私だけではないだろう。直撃したら、打ち上げ国に「無限の賠償責任」があると定められているようだけど。 午前中にインドから中国の上空で大気圏突入したらしいから、その近辺に落ちたのだろうが……。 しかし、アバウトすぎないか。なんとかしてほしい。 〆切が立て込んでいて、アップアップしている。はい、いけないのはこの私です。計画を立てるものの、結局は〆切間際にならないと書けないという、この諦めの悪い粘着気質をなんとかして変えなければいけない。 2011年10月29日(土) 幻の蝶日本蝶類学界の調査隊がブータンで「ヒマラヤの貴婦人」とも呼ばれるブータンシンボリアゲハを80年ぶりに採集確認したという記事が新聞の一面に載っていた。12センチというから相当デカイ。これがひらひら飛んでいたら、幻想的だろう。まず思ったことは、私も参加したかった……。 小さい頃から、となりのお兄ちゃんの子分になって、近くの神社で蝉やカブトムシ、クワガタを捕ることに奔走し、『ファーブル昆虫記』を貪り読み、長じては奥本大三郎先生の著書を愛読して、今も先生の『虫の宇宙誌』は大切に取ってある。 一時期、蝶の採集に凝り、蝶を網で捕まえては展翅して、自分だけの標本を作っていた。捕まえたら素早く胸を押して仮死状態にするのがコツで、いつまでも網のなかで暴れさせておくと、翅の燐粉は落ちるは触覚は取れるはで、展翅しても「カンピン」にはならない。 最高のカンピンを作るためには、孵化させてすぐ殺して展翅してしまう。 残酷にならないと、美は産めない。 いつの間にか、やめてしまった。今はそんな殺生、とてもできない。やさしくなってしまったんだな。 その代償行為として、小説のなかで、美しい女を採集しているのかもしれない。 今週は「小説NON」の短編を書き、二見の新作のゲラチェックをして、今は双葉のWEB連載『人妻同窓会』のラストを書き終え、中断していた一冊にまとめるための加筆訂正の作業を再開している。これを終えたら、短編50枚を書き、それでまた1クール終わる。
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